国勢調査2015「人口速報集計」から見る、今注目すべき4つの地域

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2016/03/08

2015年に行われた国勢調査の結果が発表されました。5年毎に実施される本調査は、国内の人口や世帯の実態を調査する日本最大規模の統計調査です。ここで発表された「人口速報集計」の結果について、「地域移住計画」では4つの地域に注目しています。

国勢調査は5年に一度しかやりませんが
今回の調査で、日本が確実に人口減少時代に突入していることが確認されました。

2015年国勢調査の人口速報集計が出ました。

総務省統計局のHPから見られますので、ご興味のある方はのぞいてみてください。

平成27年国勢調査・人口速報集計(総務省統計局)

今回は、1920年の調査開始以来、初めて人口が減少する結果になったと話題になりましたね。そんな人口減少時代の中、この5年間(2010年~2015年)で人口が増加したのは下記の8都県でした。(他は全て減少)

■人口増加した都道府県

沖縄県 ・・・ 3.0%増加
東京都 ・・・ 2.7%増加
愛知県 ・・・ 1.0%増加
埼玉県 ・・・ 0.9%増加
神奈川県・・・ 0.9%増加
福岡県 ・・・ 0.6%増加
滋賀県 ・・・ 0.2%増加
千葉県 ・・・ 0.1%増加

首都圏の増加については、いつもながらの話ですので、ここでは置いておきましょう。

注目したいのは、首都圏以外で、人口が増加した下記の4県ですね。

沖縄県 ・・・ 3.0%増加
愛知県 ・・・ 1.0%増加
福岡県 ・・・ 0.6%増加
滋賀県 ・・・ 0.2%増加

沖縄県は、なんと東京を抜いて1位の増加率。41年連続で出生率が全国1位(1.86・2014年)の沖縄県では自然増の側面が大きいのですが、「住民基本台帳人口移動報告(2015年)」では、わずかながら転入超過による社会増もありました。

滋賀県は、90年代以降のベッドタウン化で、住民の若返りがあったため、人口の増加が続いていたようですが、それもそろそろピークアウトしていくと予想されています。最近は滋賀県も転出超過が続いています。


愛知県は、圧倒的に製造業の強さがありますね。求人倍率も常に上位をキープしています。

そして、何より注目したいのが福岡県。

先ほどの「住民基本台帳人口移動報告(2015年)」によると、ほとんどの県が転出超過の社会減に苦しむ中、転入超過による社会増を実現しています。

そして、2012年から活動を始めている「福岡移住計画」さんの存在も大きいですね。

移住者を呼び込むためのブランディング力と、企画実行力は他の県も参考になるところが多くあると思います。

ITエンジニアやクリエイターをターゲットに、福岡の企業で2ヶ月間のトライアルワークを実施し、スキルマッチすればそのまま転職・移住。のようなイベントも実施していて、話題になりました。

都会と田舎がちょうど良いバランスで、存在しているのも、福岡の魅力ですね。

国勢調査2015「人口速報集計」から見る、今注目すべき4つの地域

国勢調査は5年に一度しかやりませんが、今回の調査で、日本が確実に人口減少時代に突入していることが確認されました。

次の5年、10年で、これがどう変化していくのか。

各地で実施されている移住促進策が、今後それぞれの地域の人口構成にどう作用していくのか。

これからも、移住をテーマにしたWEBマガジンとして、情報を追いかけたいと思います。

  • 記事提供:「地域移住計画」
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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