人生まるっと失わされた20代の若者が考える、地域で生きるという選択

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2016/01/03

●いまの20代は、どんな世代の人たちなのか。

・日本経済の停滞とともに人生を過ごしてきた。知らない間に「失われた20年」と言われるようになり、人生まるっと失われたことにされてしまった。

・物心ついたころには、パソコンやインターネットがあるという「デジタルネイティブ世代」。SNSなどのコミュニケーション・テクノロジーの発展と共に過ごしてきた。

「ゆとり世代」と馬鹿にされたり、なにも欲しがらない「さとり世代」等と呼ばれ、他の世代から不可解な世代と思われている。

●今までとはかなり異なる価値観を持っている。

・「○○離れ」と言われるように、あまり「物」を消費しない傾向がある。上の世代は、車やお酒など、大人として買うべきものや持つべきものがあったが、今の若者には、それがない。

・一方、つながりや共有といった「事」に対する志向は非常に強い。コミュニケーションツールを駆使し、人とつながることを重視する。

●いま若者の間で、「地域」というキャリアが注目されている。

・これまでは、都会に出て、大きな会社にはいって、出世を目指すというのが、一般的な価値観だった。

・そうではなく、生活コストを下げて、地域で自分らしく生きる方が良いのではないかと考える人が増えてきている。

・その背景として、通信環境(インターネット)の整備と、物流の仕組みが発達したことが挙げられる。すごく「ド田舎」に住んでいても、amazonで注文すれば、翌日には物が届く。情報を得たり物を買うための環境は、じつは都会とあまり変わらなくなってきている。都市部と田舎との差異は、前の時代と比べれば、明らかに縮まってきている。

・「物」にたいする消費性向が高くないので、わざわざお金のかかる「都会」で暮らす必要はないという価値観が醸成されてきている。


その後は、今回のテーマについて、参加者同士で意見交換をおこなうグループワークが行われました。

グループワークでは、さらに「Iターン移住」と「Uターン移住」という二つのカテゴリグループに分かれ、Iターン・Uターンそれぞれの状況において、どのような「不安要素」と「期待する要素」があるかについて、活発に意見が交わされました。

人生まるっと失わされた 20代 の若者が考える、 地域 で生きるという選択

人生まるっと失わされた 20代 の若者が考える、 地域 で生きるという選択

人生まるっと失わされた 20代 の若者が考える、 地域 で生きるという選択

「地域移住」を世代論で考えるという今回のイベントは非常に興味深く、私自身も大変勉強になりました。

参加者の中には、いわゆる東京の一流企業で働く人もいたようで、そのような一流企業に勤める若者の意識も、「地域」に向かい始めている。というのも、まさに時代の変化を感じる所です。

20代の若者たちが、なぜ今地域を目指すのか、その先行事例も交えながら、このテーマについて、もっと深掘りしていきたい気持ちになりました。

ぜひ、今後も継続的にやってほしいイベントですね。

  • 記事提供:「地域移住計画」
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

 

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