オリーブ栽培で町おこし?神奈川県二宮町と石川県七尾市

2017.12.19
olivetoyama

日本で「オリーブ」といえば、小豆島などの温暖気候で作られているイメージが強いですよね。しかし、実はいま九州や四国、山陽、東海地方などの全国でオリーブ栽培が広がっているそうです。有料メルマガ「あるきすと平田のそれでも終わらない徒歩旅行~地球歩きっぱなし20年~」の著者である、あるきすと平田さんは、温暖な気候とは対照的な北陸・富山県でオリーブ作りをし始めたそうです。今回は視察目的で訪れた神奈川県二宮町のオリーブ栽培についても紹介しています。

太平洋側と日本海側のオリーブ園を視察してきました

11月、2ヶ所のオリーブ園を視察してきました。
何度かここでも取り上げてきましたが、僕は仲間と一緒に「フェリーチェ」というグループを作り、この寒い北陸富山の地でオリーブを栽培しています。3年前の春に約40本の苗を植え、今春さらに60本の苗を植えたことでほぼ100本の規模になりました。

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最近のフェリーチェのオリーブ畑

オリーブと聞くとみなさんは真っ先にオリーブオイルを思い浮かべるのではないでしょうか。あの俳優さんのおかげで日本でのオリーブオイルの認知度は格段に上がりました。
しかしオイルではなく、オリーブの実を食べる習慣は日本ではほとんどありません。僕たちのめざすのはオイルではなく、食べるための実(テーブルオリーブといいます)を収穫することです。
イタリアレストランで食事するとおつまみとして新漬けオリーブが数粒出てきたり、カクテルのマティーニのグラスの底に沈んでいたり。あれです、あれ。あれを作りたいのです。

場所は太平洋側に位置する神奈川県二宮町と、対称的に日本海側の能登半島にある石川県七尾市です。もともと温暖で乾燥気味の気候に適したオリーブ栽培は、日本では香川県の小豆島がパイオニアです。

いまでも小豆島はオリーブ生産のメッカですが、すでに苗木を植えるスペースが限界に近づいていると聞きます。4年前に視察に行ったときにそれを強く感じました。なにしろ山の斜面の雑木林を伐採してまばらな間隔でオリーブを植え、塩害に弱いオリーブを海っぺりにまで植えています。

そのため、小豆島のオリーブ関連会社で働いて経験を積んだ熟練者たちは、小豆島を離れて比較的気候条件が似通っているといわれる九州や四国、山陽、東海地方など太平洋側の各地に移り住んでオリーブ栽培を手がけています。

最近では神奈川県や山梨県もオリーブ栽培の適地として脚光を浴びているような状況です。そんな中、神奈川県二宮町では町をあげてオリーブ栽培を後押ししています

相模湾に面する二宮町は丹沢山系の山がちな地形が占めていることから平野部が狭く、長年、山の斜面で栽培されるみかんが特産でした。ところが近年は生産農家の高齢化や後継者不足のため耕作放棄地が広がり、あちこちでみかんの木が伐採されています。

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山肌にみかん畑とオリーブ畑が広がり、後方に二宮町の町並みと相模湾

 

15年ほど前に一軒のみかん農家が試みにオリーブ栽培を始めたところ、やはり気候風土が合っていたのでしょう、苗はすくすく育って実も収穫できることが実証されたことが契機となり、町がみかんに代わる特産「湘南オリーブ」として育てようとオリーブ栽培を推奨するようになりました。具体的には苗の購入費の半額から75パーセントを町が助成したり本場の小豆島から専門家を招いて講習会を開催するなど、手厚い太っ腹な政策で農家の新規参入を後押ししています。

その甲斐あってか参入者は徐々に増え、現在では40軒ほどの農家が合計1500本ほどの木を育てているとのこと。将来的には町内で5000本まで増やす計画だそうです。

あるきすと平田のそれでも終わらない徒歩旅行~地球歩きっぱなし20年~
1962年4月13日富山県魚津市生まれ。横浜市立大学卒。大学1年で横浜から富山まで東海道・北陸道経由で18日間歩き、3年のとき東京深川から山形県鶴岡市まで23日間かけて奥の細道を歩いたことで、徒歩旅行の魅力にハマる。卒業後は中国専門商社マン、週刊誌記者を経て、ユーラシア大陸を徒歩で旅しようと、1991年ポルトガルのロカ岬を出発。おもに海沿いの国道を歩きつづけ、路銀が尽きると帰国してひと稼ぎし、また現地へ戻る生活を約20年間つづけている。

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