地方の大学入学者が激減……そうだシニア世代に「もう一度」学問を

2017.02.07
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少子化に伴い、大学は学生集めに躍起になっています。そんな中、シニア世代を受け入れる大学が増えているそうです。気軽に受けられる公開講座から本格的に学ぶことのできる修士課程まで、シニア世代に特化したコースが充実しています。「学びたいけど、若い人の中に混じるのはちょっと…」という方はぜひご参考に!

「学びたいシニア」を集める全国の大学

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シニア対象の講座(画像はイメージ)

大学は今、入学者集めに苦労しています。大学入学年齢の18~20歳の若者人口が年々減っているため、入学者の奪い合いになっているのです。特に、人口が首都圏に集中しがちなため、地方の大学のとっては死活問題

そこで、登場したのがシニア世代を積極的に受け入れる大学です。なにしろ、日本には65歳から69歳の人口だけでも、15歳から19歳の約1.7倍もいるのです(総務省統計局)。その前後のシニア層も対象になるとすれば、大学にとっては、かなり有望な市場といえるでしょう。

彼らの中には、一度はキャンパス生活を味わってみたい、もう一度大学で学びたい、現役時代の仕事の集大成をまとめあげたいという、勉学意欲旺盛なシニアが少なからずいるのです。この人たちを放って置く手はありません。

キャンパスが世代の違う学生の交流の場になるのは、若者・シニア世代の両方にいい効果をもたらします。若者はシニア世代の経験や知恵を知ることができます。シニア世代は新しい考え方や技術を知ることで刺激をもらうことができます。

田舎暮らしや地方移住を呼び掛けている地方は、「就農」に力を入れることが多いのですが、大学のある中核都市などは、「学び」をテーマにしてアピールしてもいいのではないでしょうか。

ということで、シニアに特化して、学びの場を提供している大学を紹介します。後になるほど、本格的です。こうした大学はもっと地方に増えてほしいと思います。

応募倍率が2倍の人気講座も『奈良県立大学シニアカレッジ』

奈良県立大学

image by: Wikipedia

もう一度学びたい、というシニア世代の願いに応え、 国語や社会、英語などの高校の授業内容を中心に、教科書を使って、4月から1年間かけて学ぶ講座。1コマ90分の授業を週1回、年間35回受けられます。元高校教師らが指導にあたり、いわば、学びなおしの講座です。

キャンパスは奈良市船橋町の奈良県立大学内と、桜井市桜井の市まほろばセンターに。年齢制限はないが、応募者多数の場合は抽選。2015年度受講生の平均年齢は60代で、応募倍率が2倍を超える人気講座もあったとか。

平成29年度の受講申込受付中で、願書の締め切りは2月28日(火)必着。大学ホームページで「平成29年度募集案内」を手に入れることができます。

公式サイト(17.2.1の枠を参照)

 

ゼミに入って、修論作成も 『立教セカンドステージ大学』

立教大学 池袋キャンパス 本館

50歳以上のために、「学び直し」と「再チャレンジ」のサポートを目的とした講座が中心。人や地域や社会とネットワークを形成し、仕事や多様な社会参加の担い手として、セカンドステージに踏み出す人の育成を目的としています。

キャンパスは東京・池袋の立教大学。独自のカリキュラムに加え、全学部学生を対象に開講している授業(全学共通カリキュラム)の受講も可能。すべての受講生がゼミに所属し、担当教員の指導を受けながら、修了論文を作成します。

文部科学省認可の大学ではないのですが、修了者には文部科学省が定めた学校教育法105条の規定に基づく「履修証明書」が交付されます。残念ながら、2017年の募集はすでに終了していますが、関心のある方は、今後に備えて、ホームページをじっくり見ておきましょう。

公式サイト

 

年限もコース選択も可能 『東京経済大学』

image by: Wikipedia

研究科修士課程で、50~70代の生徒をAO入試方式で受け入れていますシニア大学院生(正規生)、シニア研究生(非正規正)、シニア大学院生(博士後期課程)の3種類。そのうちのシニア研究生は、正規の大学院生になることには躊躇するが、関心のある専門分野の教員の指導を受けて研究をしてみたい、大学院レベルの授業を受けて勉強をしてみたい、自分の経験を、学問をとおして整理してみたい、純粋に学問にふれてみたい、といった向学心の旺盛なシニアを受け入れるために作られたコースです。

標準修業年限は通常の2年のほかに、3年や4年といった年限を選択することも。その場合、年間学費を2年制の3分の2や2分の1とするなど、入学者の経済事情、ライフスタイルに柔軟に対応しており、相談もしやすそうです。

キャンパスは東京・国分寺市の東京経済大学。2017年4月入学に関しては、すでに1月で締め切っているので、2018年入学を目指す方は要チェック。

公式サイト

 

60歳以上の定年退職者が対象『明治大学大学院 商学研究科』

明治大学 リバティタワー

60歳以上の定年退職者を対象に、特別の入学者選抜を実施しています。目的は、職業経験を新たな「実践知」の「創造」に結び付け、次世代に「伝承」しようとする、意欲あるシニア層の研究を支援すること。大学院なので、本格的な研究を目指す人向け

キャンパスは東京・お茶の水の明治大学駿河台キャンパス。

2017年の入試説明会は2016年5月に終了していますので、2018年の説明会は2017年5月に開催が予定されています。受験にはこの説明会への出席が必要なようで、詳細はこの場で説明されるそうです。入学試験は、履歴書と研究企画書の書類選考と面接

ホームページには、入学者からのメッセージが掲載されているのでご参考に。

公式サイト

 

松本すみ子
シニアライフアドバイザー。2000年から団塊・シニア世代のライフスタイルや動向を調査し、発信中。全国各地の自治体で「地域デビュー講座」の講師なども務める日々。当事者目線を重視しています。 http://www.arias.co.jp/

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