今、地方がおもしろすぎる。中高年向けフリーペーパーが再ブーム

2017.01.02
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先日、全国各地のフリーペーパーやタウン誌などがエントリーした「日本タウン誌・フリーペーパー大賞」の結果が発表されました。フリーペーパーといえば、2007年頃に次々と創刊されるほどの盛り上がりでしたが、そのほとんどがいまではブームと共に消え去りました。そんな状況の中、地域密着型のフリーペーパーはしっかりとジモトに根付き、生き残っています。中でも、シニア向けのタウン誌がいま元気だそうですよ!

地方のシニア向けフリーペーパーが元気!

12月2日、日本地域情報振興協会(NiCoA)が主催する「日本タウン誌・フリーペーパー大賞」の受賞作品が発表されました。

審査対象は、全国各地からエントリーした129誌(参加媒体数202誌)ものフリーペーパーやマガジン、タウン誌。大賞を含めた14部門での受賞作品は、地域独特の編集方針が色濃く現れていて、手に取ってみたいと思えるものばかり。東京では手に入らないのが残念です。

さて、今回の受賞作品を、私のテーマである「地方創生とシニア」という視点で探してみました。すると、該当するものがいくつかありました。さらに、懐かしい誌名も発見。

実は、10年ほど前の2007年あたりは、大手出版社も含めて、シニア向けの有料・無料雑誌が次々と創刊された時期だったのです。しかし、そのブームは2~3年で鎮静化。そのころに話題になったもので、今に至るまで残っている雑誌はほとんどありません。しいていえば、『サライ』くらいでしょうか。

それなのに、地方ではしぶとくしっかり足場を固めていたようです。シニア向けビジネスを展開している企業はたくさんありますが、どこにPRしていいかわからないという声をよく聞きます。地方のシニア向けフリーペーパーやタウン誌は、まさに格好の媒体といえます。

シニア向けフリーマガジンはまだまだあるのですが、今回は、「日本フリーペーパー大賞」受賞作品を紹介しましょう。

『ぐらんざ』(福岡県)

ぐらんざ

「人生の実りをたっぷり愉しむ大人たちへ」

ライフスタイル部門優秀賞を受賞。

1999年創刊、福岡県を中心に九州各地のアクティブシニア向けに発行しているフリーマガジンです。読者の平均年齢は59.9歳。セカンドライフを楽しむための旅、カルチャー、健康などの情報を提供しています。自治体からの観光やイベント情報も人気。さらに、同世代の輝いている人たちの生き方も紹介。

発行部数は12万部で、銀行や病院、公民館といったシニアが集う場所に多く配布しています。福岡県内の50歳以上を対象にした自宅配送が4万5千部と、確実に届く読者が多いのが強み。誌面に載せきれなかった最新イベント情報やお得情報もメールマガジンで配信しています。

ぐらんざ 公式サイト

『シニアNavi 』(岡山県)

シニアNavi

「人、家族、親子のキズナをテーマに岡山のシニアライフをリアルに応援するフリーマガジン」

同じく、ライフスタイル部門優秀賞を受賞。

2011年創刊、岡山在住の中高年向けに発行している無料季刊誌です。医療・介護機器メーカーの子会社が発行しているので、健康、生きがいづくりを中心に、終活介護や福祉などの情報を分かりやすく構成。岡山財界で活躍するシニアリーダーのリレーインタビュー、巻頭での旬の話題なども充実しています。

発行部数は4万5千部。岡山県内約500か所の医療機関、福祉施設、公共施設、飲食店・商店などで受け取れ、年間千円の送料負担での購読も可能です。姉妹誌として、東京の三多摩地区を中心に、杉並区、練馬区、世田谷区、神奈川県北西部で配布しているフリーマガジン『つなぐ』があります。

シニアNavi 公式サイト

つなぐ 公式サイト

 

『Fのさかな』(石川県)

さかな

「日本のさかな文化と逸品を、能登からせかいへ発信するフリーマガジン」

まるごとにっぽん賞優秀賞受賞。
2006年創刊、シニア世代に向けて、石川県能登から魚食の推進と食文化を発信する季刊誌。Fは能登半島の形から命名。東京都、神奈川県、石川県を中心に全国展開。発行部数は3万部。

食文化の乱れが指摘される中、能登で丁寧に作られた本物の食材にスポットを当て、お取り寄せに関心が高いシニア世代をターゲットに、通販も行っています。作り手の思いや伝統なども盛り込みながら、魚に親しむ暮らしを提案。

Fのさかな 公式サイト

 

『おっちゃんとおばちゃん』(京都府、大阪府、兵庫県)

おっちゃん

「仕事の見え方が少し変わるフリーマガジン」

最後に、ちょっとユニークな雑誌もひとつ。今までの3誌の読者対象はシニアでしたが、これは「おっちゃんとおばちゃん」の視点を取り入れた18歳から30歳までの若者向けの就活情報誌。作っているのは40代(?)の女性二人です。

シニア世代の働く人々を紹介しつつ、働くこととはなにか、働く喜びとは何かを伝えながら、若者に中小企業の就職情報を提供。81歳のかばん修理職人、クリーニング職人、オーナーシェフ、会社経営者など、仕事に取組むシニア世代を魅力たっぷりに伝えています。

新創刊部門優秀賞を受賞。2015年創刊、発行部数1万部。京都府、大阪府、兵庫県全域で配布されています。

おっちゃんとおばちゃん

 

*表紙写真は各マガジンサイトより転載

松本すみ子
シニアライフアドバイザー。2000年から団塊・シニア世代のライフスタイルや動向を調査し、発信中。全国各地の自治体で「地域デビュー講座」の講師なども務める日々。当事者目線を重視しています。 http://www.arias.co.jp/

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