本家鹿児島を抜いたぞ!出荷量1位・宮崎県産、飲むべき芋焼酎銘柄

TRiP EDiTOR編集部
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2015/09/09

芋焼酎といえば焼酎の本家本元である鹿児島県、というイメージが強いですよね。事実、これまで芋焼酎の出荷量1位は鹿児島県でした。

ところが、同県酒造組合の調査によると、2014酒造年度(14年7月~15年6月)の芋焼酎の出荷量で、初めて1位の座を逃してしまったとの発表が。王者を屈服させたのは一体どの県かと思ったら…なんと宮崎県! でも宮崎県の芋焼酎って何があったっけ?

ということで、今回は宮崎県産の芋焼酎銘柄をピックアップしてみました。「宮崎県ってマンゴーと元宮崎県知事・東国原さんのイメージしかなかった」という方も、実は宮崎県産の芋焼酎を口にしているかもしれませんよ。

黒霧島や杜氏潤平も!稀少価値の高さも魅力の宮崎県産芋焼酎

黒霧島

「トロッと、キリッと、黒霧島」でおなじみの銘柄ですが、黒霧島=鹿児島県のイメージだった方もいるのでは? 「黒霧島」を製造する宮崎県・霧島酒造は、帝国データバンクの調査でも2012年から芋焼酎売り上げトップを誇ります。お手頃価格なのに、黒麹ならではの甘みと香り、切れの良い後味が人気です。オンザロックでいただくのがおすすめ。

㐂六(きろく)

宮崎県高鍋町の酒造・黒木本店が造る「㐂六」は、有機栽培で作られる自社農園のサツマイモ・黄金千貫を自家製の黒麹で仕込み、3年長期熟成させています。店名「くろき」を反対読みにして名付けられた酒造渾身の逸品。黒麹が醸し出す豊かな甘みとスッキリした喉越しは、クセも少なめで飲みやすい焼酎です。

山ねこ

上で紹介した黒木本店の別蔵として平成10年に創設された宮崎県児湯郡・尾鈴山蒸留所で造られる焼酎は「山ねこ(芋)」「山翡翠(米)」「山猿(麦)」のお山3兄弟。まるで日本昔話の表紙のようなユニークな「山ねこ」ラベルは、宮崎県の版画家・黒木郁朝氏によるものだそう。手造りと常圧蒸留にとことんこだわり、強すぎずフルーティな香りが女性にも飲みやすいと人気です。

川越

宮崎県国富町にある家族経営の小さな酒造・川越酒造場は、業界関係者が一目置くほど蒸留への気遣いに余念がありません。芋は鮮度が命ということで、無農薬・有機栽培の原料芋を、掘ったその日にかめ壺で仕込んでいます。淡い芋の香りに続くガツンとしたキレのある後味が特徴で、全日空国際線ファーストクラスでも提供されています。発売と同時に売り切れ必至のため、幻の芋焼酎とも名高い銘柄です。

松露

酒造元の名から名付けられた昔ながらの定番芋焼酎です。宮崎県の最南端・串間市にある松露酒造は、焼酎ブーム以前の昭和3年から地道に焼酎一筋で製造を続けてきました(当時は「姥ヶ迫焼酎株式会社」という社名)。かつて「姥ヶ迫に美味しい水有り」といわれたこの土地の地下水と、永年蔵に住み着いている蔵付き酵母が焼酎を育てます。お湯割りでより香りを立たせて飲むのがおすすめです。

杜氏潤平

宮崎県日南市、飫肥の城下町で1818年から創業していると伝えられる小玉醸造。一時製造を休止していましたが、金丸潤平氏により引き継がれたことをきっかけに、焼酎作りが再開されました。焼酎ファンの中でも人気が高く稀少価値のある「杜氏潤平」は、手造り白麹にこだわり、古酒を混ぜずにその年にできた新酒のみで造るビンテージ芋焼酎です。焼き芋のような香ばしく甘い香りが広がる、繊細さも兼ね備えた逸品です。


 

宮崎県にはこれら以外にも「高千穂」の高千穂酒造「平蔵」の櫻乃峰酒造など、大小様々な酒造があります。全国になかなか出回らない焼酎もありますが、見つけた際には是非飲んでみてはいかがでしょうか。

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