若干の息切れを感じつつもようやく階段を下りきると、その先には待望の川岸露天風呂！ 浴槽から溢れたお湯がそのまま川に流れてしまうほど、川との距離が近く、おだやかな川のせせらぎも大きな音に感じるほどでした。

「頑張って階段を下って本当に良かった！」という感動を味わいながらつかる温泉は最高に気持ちがいいものです。自然のあらゆる色を吸い込んだかのような川のグラデーションも見事で、ずっと入っていられそうな気分になります。

実はこの川岸露天風呂は混浴温泉なので、女性専用となる朝6時～8時の間を除き、男女一緒に入浴できます。

異性と入るのは抵抗があるかもしれませんが、露天風呂からは脱衣所が見えにくい造りになっており、タオルを巻いて入浴できるので、女性でも比較的入りやすい混浴温泉です。どうしても混浴に抵抗がある方は、混浴の浴槽のとなりに女性専用露天風呂もあるので安心ですよ。

さて、絶景の露天風呂を堪能し、いざ帰ろうと思うとふと気がつくのです。

「……今度はあの階段を上るのか」と。

もちろん、汗をかいて下り、汗をすっきり流したあとなのですが、そこは少し汗をかきながらゆっくり登りましょう。それでも苦労して味わった絶景と心地よさは格別ものですよ。