塩原の混浴温泉「不動の湯」が閉鎖…現場を訪れてわかったこと。

2015.06.07
「不動の湯」が閉鎖 栃木那須塩原

2015年6月1日、那須塩原市の塩原温泉郷にある共同露天風呂「不動の湯」と「不動の足湯」が無期限閉鎖となりました。那須塩原の自然に囲まれた露天風呂としてはもちろん、近年ではその数も少なくなった“混浴温泉”として、全国の温泉ファンから人気を集めていた場所です。

不動の湯画像

しかし、公序良俗に触れる行為を行う集団が定期的に訪れたり、俗に“ワニ”とも呼ばれる、のぞき目的と思われる不審人物が出没するなどの事態が報告され、苦情が相次いだため、苦渋の決断として露天風呂の湯が全て抜かれる結果に。定期的に不適切な行為をしていたのは1グループのみという話ですが、日本の伝統でもある共同温泉が減るというのは温泉ファンとして残念なだけでなく、不動の湯は栃木県のポスターでも紹介されるなど塩原温泉郷にとっても重要な観光資源だっただけに、今後の観光業への打撃も懸念されます。

今回封鎖となった不動の湯は、11の温泉地で構成される塩原温泉郷の福渡温泉(ふくわたおんせん)にあります。周辺には露天風呂が人気の旅館「松屋」や、キャンプサイトも併設するリゾートエリア「塩原グリーンビレッジ」などが箒川沿いに建ち並ぶ人気の温泉エリアです。

松屋旅館画像

ジモココ編集部では、閉鎖されるちょうど前週に不動の湯を訪れていました。今回は閉鎖直前の不動の湯の様子とともに、今後人気が期待される、不動の湯近くの露天風呂「岩の湯」についてもご紹介。

不動の湯へは、最寄りの駐車場から徒歩15分程度。塩原の観光案内所「塩原ビジターセンター」からも歩いて20分弱。ちなみに、先に紹介した温泉宿「松屋」内の出入り口が一番の最寄りのルート(宿泊客・入浴客のみ)。

松屋看板画像

箒川にかかる福渡不動吊橋を渡ればそこは「不動の湯」エリア。不動の湯閉鎖直前ということで、橋には『不動の湯および不動の足湯閉鎖のお知らせ』が設置されていました。

不動の湯閉鎖画像

不動の湯はここからさらに5分ほど森林浴を楽しみながら川沿いを歩いた先にあります。当日は不動の湯閉鎖直前ということもあり、カップルやファミリーなど絶えることなく入浴客が不動の湯へと足を運んでいました。

森林の中に隠れるようにあらわれるのが、不動の湯。これだけ青々とした木々に囲まれるように佇む露天風呂はなかなかお目にかかることはできなかったはず。男女共用の脱衣スペースの先には整備された大きめの湯船があり、若干赤褐色のまじる湯が太い管からなみなみと注がれていました。

不動の湯2画像

閉鎖されてしまった今、たっぷりと温泉で満たされた不動の湯を拝むことはできませんが、“無期限の閉鎖”がいつか解かれることを温泉ファンが心待ちにしていることは間違いありません。

ところで、不動の湯へ向かう渡不動吊橋を渡ると、もう一つ温泉があることに気づきます。これが不動の湯と同じ混浴の共同温泉「岩の湯」。2つある湯船のうち、ひとつは落石のため閉鎖されていますが、川に近い方の湯船は入浴可能(200円)。

岩の湯画像

不動の湯が森の中にあるのに対して、こちらは川の真横に位置しており、脱衣所こそ屋根付きの小屋で周りから見えないようになっているものの、温泉は180度ほぼ丸見え。それでも100%天然かけ流しの白濁した泉質は身体に良いこと間違いなしということで、明るい時間でも入浴される方がちらほら。

吊橋の真横にあるだけでなく、松屋旅館の温泉とほぼ対岸に位置しているので、今にも入浴中のおじいちゃんと目が合いそうになりますが、その妙なスリルも共同露天風呂の醍醐味なのかもしれません。

岩の湯バック画像

共同浴場や混浴温泉が閉鎖される理由の多くが、今回「不動の湯」閉鎖の原因でもある入浴客のモラルの欠如にあるとも言われます。日本の伝統でもある共同温泉がこれ以上なくならないためにも、マナーを守って温泉を楽しんでいただきたいですね。

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岩の湯

住所:〒329-2921 栃木県那須塩原市塩原福渡温泉
入浴料:200円(福渡温泉宿泊客は不要)
入浴時間:6:00~21:00(21時以降は吊橋を閉門)
定休日:無休
駐車場:あり(塩原ビジターセンター敷地内)

まつこ
おんせん県(大分県)生まれ。 好きな大分料理は「吉野鶏めし」、もちろん冷蔵庫に「かぼす胡椒」は欠かせない。現在は、持ち前の酒飲み女っぷりを発揮し、東京の飲み屋をさまよう日々。

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