店主がツッコミ待ち。「かぶりもの」で買い物客をもてなす大阪の「笑」店街

Array
2018/01/17

地元に根づいたお店がかわいく大変身

この企画がスタートした当初、やはり恥ずかしがる店主さんが多かったのだそう。そんななか率先してかぶりものを始めたのが昭和30年創業「手づくり天ぷら 丸福」さん。

 

手づくり天ぷら「丸福」
手づくり天ぷら「丸福」

 

いまや商店街の名物コスプレイヤーとなったご主人の福井昭二さん曰く、

 

福井「お客さんが通りすぎたあと『びっくりしたわ! なにかぶってんの?』って引き返してくれる。話が弾むようになりました」

 

福井さんはお客さんとの会話が増えた点にメリットを感じていらっしゃる様子。この日も「ご主人、かわいいわ~」と声をかけられ、照れくさそうにしておられました。

 

姉妹でかぶりものをしているお店も。商店街でもっとも古く、戦時中に創業した「味噌と漬物 みなみ」を営む平野冨美子さんと大本登志子さん。店頭での味噌の量り売りが懐かしい。昭和レトロな業態を今なお残す稀少なお店です。

 

味噌・漬物「みなみ」
味噌・漬物「みなみ」

 

平野・大本「正直、かぶりものには抵抗ありますよ。いまでも慣れないわ。でも商店街に協力したいしね。経済効果? お客さんが『おもしろいもんかぶってるねえ』って来てくれはるようにはなったけれど、儲けの効果はいまのところ感じへんねえ(笑)」

と忌憚なきご意見も。

 

お米屋さん「食料品 ダイチュー」の店主であり京阪東通商店街の理事長を務める篠原和伸さんとまゆみさんご夫妻は、ともにかぶりものを。ご夫婦が揃ってコスプレをしている姿はとみにほほえましく、メルヘンな空気に包まれていました。

食料品「ダイチュー」
食料品「ダイチュー」

 

篠原「お客さんから『なにやってんの?』って声を掛けられるようになりました。皆さんにっこりしはるし、商店街の雰囲気が以前よりが明るくなったように思いますね。経済効果? 土曜日はお客さんが増えたかなあ。かぶりものだけやなく、マイクで店の宣伝をするのがお客さんが増えた原因でしょうね


 

いま読まれてます
 大阪 いったいなぜ?「カレーパンで町おこし」をする東大阪市へ行ってきた ★ 555
 兵庫 玉ねぎで島を盛り上げたい。淡路島の「おっタマげ」な活動が話題 ★ 303
 全国 地元出身者をイラッとさせる、言ってはいけない一言シリーズ ★ 2934
 長崎 長崎県民が教える、ふらり一人旅でも入りやすいカウンターのある居酒屋 ★ 391
 長野 「信州味噌」は東京を2度も救っていた。味噌王国・長野の歴史 ★ 58
 全国 【続】地元出身者をイラッとさせる、言ってはいけない一言シリーズ ★ 1023
エアトリインターナショナル コスパが高いLCC「ジェットスター」直行便でラクラク!ケアンズで大自然の癒やしを満喫しませんか?
店主がツッコミ待ち。「かぶりもの」で買い物客をもてなす大阪の「笑」店街
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます