「若年無業者」を救え!大人が本気で考える、街が若者にできること

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2016/04/02

「若年無業者」という言葉を知っていますか? 以前TRiP EDiTORでもご紹介した、「働きたい!ワカモノ人生相談所 in 奈良」でも取り上げた、就学も就労も行っていない若者たちを言います。「マチノコト」では、そんな仕事に悩む彼らを救うべく立ち上がった、3人のキーマンを取材しています。

仕事に悩む若年無業者を救え!
『人生相談員50人大会議』で語られた街が若者にできる支援の形

「地域を支えるのは若者である」。 町の未来について考える際に、そんな言葉がよく聞かれます。地域を持続させるためには、若い人たちの力が必要不可欠であり、彼らが暮らしを成り立たせるためには、「働く」ことが求められます。

皆さんは、「若年無業者」という言葉をご存知でしょうか? 「暮らし」とセットで当たり前のように語られる「働く」ことですが、働くことが困難な若い人たちもいるのです。

働くことに悩む若者たち、「若年無業者」

「若年無業者」を救え!大人が本気で考える、街が若者にできること

「若年無業者」とは、非労働力人口のうち15〜34歳で家事も通学もしていない人々を指し、平成27年の「子供・若者白書」では、全国で56万人の若者が「若年無業者」と言われています。

「若年無業者」は、就職希望を表明していない「非希望型」、就職希望はあるが、求職活動は行っていない「非求職型」、求職活動を行っている「求職型」の3つに分類されます。若者就労支援の現場では、「非希望型」が「非求職型」へ、「非求職型」が「求職型」へ向かう支援が問われているそうです。

2005年頃から日本で使われ始めた「ニート」という言葉は、メディアにおいて誇張的に扱われ、親のお金で楽をして働かずに暮らす若者というイメージを植え付けられました。

実は、そういったイメージで語られる若い世代はごく一部。精神的な問題や身体的な問題から、働くことに悩み、もがく若い世代は、メディアのイメージに隠れ、苦しんでいるのです。私たちが暮らす地域にも「働く」に困難を抱える若い世代はいるかもしれません。もしそんな彼らと関わることがあるとしたら、何が出来るでしょうか。

昨年11月オープン、「働きたい!ワカモノ人生相談所 in 奈良」

「若年無業者」を救え!大人が本気で考える、街が若者にできること

昨年11月に、奈良県では「働きたい!ワカモノ人生相談所in奈良」という場所がオープンしました。奈良県が行う若年的職業的自立支援事業及び若年者雇用対策推進事業として、NPO法人「スマイルスタイル」に受託して行われています。

平成24年就業構造基本調査によると、奈良県の若年無業者の数は推計8300人と多く、人口当たりの若年無業者数が2.9%と全国で8番目となっています。ですが、県内では就労できない様々な課題を持っている若年無業者に対して、職業的自立を支援できる団体が少ないという問題を抱えていました。


「働きたい! ワカモノ人生相談所 in 奈良」では、「働くこと」に悩む15〜39歳のワカモノに対し、人生相談員として、キャリアカウンセラーや企業、市民団体の方々、地域のおっちゃんやおばちゃんなど、さまざまな知識や技術を持つ奈良に所縁のある人たちがサポートを行っています。

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