地域おこし協力隊の応募に踏み切れない人へ、僕が協力隊になったわけ

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2016/04/08

地域おこし協力隊になりたい人へ、一言

以上、僕が地域おこし協力隊になった理由をお話ししてきました。

最後に、これから地域おこし協力隊になりたいと思っている方に、お伝えしたいことがあります。隊員になるにあたっては、必ず以下のことをきちんと考えてほしいのです。

自分は、本当に何の仕事がしたいのか?

結局、地域おこし協力隊だって仕事、職業です。一つの働き方であって、「生き方」ではありません。だから、「自分が本当にしたい仕事は何か?」をまず突き詰めて考えるべきです。そして、その結果、協力隊になるべきだと感じたのなら、応募すれば良いのです。

というのも、たまに「田舎暮らしがしたいから」という理由だけで地域おこし協力隊を志望する方を見かけるんですよ。しかし、それは自分の理想のライフスタイルにしか目が行っておらず、仕事という観点が抜け落ちてしまっているので、全くお話になりません。それは、三菱商事の面接を受けて「給料が良いから志望しました!」って言ってるのと同じことです。

協力隊だろうが何だろうが、就職して仕事をするんだから、そんな甘い話じゃありません。と言うよりも、日本全体が少子高齢化著しい中、地方自治体の人口減・税収減はどう足掻いても止められないのだから、田舎のまちおこしって、ある意味負け戦ですよ。

そんな中で、他の自治体と差別化し、全国に認められる成果を出さなければいけないので、まちおこしって言うのは、めっちゃ難しい仕事だと思うんですよ。だから、そんな仕事に正面からぶつかり、こなせる情熱と覚悟がなきゃ、たとえ協力隊になってもすぐにギャップが生じ、ついていけなくなるはずです。

実際、友達がいない街に飛び込むと寂しいですし、情熱を持って主体的に動けないと、つまらなくて仕方がない状況にもなります。また、集落に入った人は、人付き合いの狭さ・濃さが嫌になって、都会が恋しくなる人も珍しくないそうです。

そんな状況になっても負けない信念を持つよう、しっかりと自分自身のやりたい仕事を考え、「本当に協力隊になるべきか、なるならどの自治体で何をするか」を決めてください。

自分が理想とする暮らし方は?

もちろん、協力隊は田舎に飛び込む仕事なので、「田舎に移住」という要素も非常に大きなものです。ですので、自分の活動する自治体を選ぶ際には、「自分の理想のライフスタイル」を良く考え、その自治体でそれがきちんと実現できるかどうかを考える必要があります。


「飽きるほど刺身を食いたい!」「休日はめっちゃサーフィンしたい!」と思ったら、内陸の山村には行きませんよね。「ダーツとか、カラオケとか、風俗とかで夜はハジけたい!」と思ったら、都会へのアクセスが良い場所じゃないと、フラストレーションが溜まるかもしれません。

僕であれば「前向きに物事に取り組む人と一緒にいたい」「都会と田舎を行き来する働き方がしたい」といった考えを持っていました。それで、今まで人に触れたり、話を聞いている中で、「それは尾鷲なら実現できるな」と考えたのです。

せっかく都会を捨てて田舎に行くという選択肢を取るのなら、やはり田舎は満喫したいところ。でも、見知らぬ地を満喫するためには、やはり自分が理想とする生き方、暮らし方については良く考えなければいけません。行き当たりばったりで田舎に移住し、嫌になってすぐ都会に戻ったり、ノイローゼになったりする人の例もたまに聞きます。

そうならないように、きちんと自分が「地域に何を求めるか」を考える事も必要になるのです。

以上、僕が地域おこし協力隊になった理由と、協力隊になるに当たって考えるべき事についてお伝えしました。この記事が、これから地域おこし協力隊になろうとしている方の参考・励みになれば幸いです。

  • 記事提供:「地域移住計画」
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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