お酒大好き!日本酒応援団が法人化し、島根から海外進出を目指す

2015.07.17
お酒大好き

日本酒が「オヤジくさい酒」というイメージだったのは今や昔の話。最近では若い女性が好んで日本酒を選ぶだけでなく、海外で日本酒(SAKE)ブームも広がっており、清酒の輸出量は、ここ10年で2.7倍にもなっているとも言われています。

これらの日本酒の盛り上がりの背景には、若手酒造家たちによる日本酒の新ブランドの立ち上げや、日本酒スパークリングなど女性が手に取りやすい商品の開発などがあります。また、『ユネスコ無形文化遺産』に和食が登録されたことも世界に日本酒が広がった大きな要因でしょう。

日本酒ブームが広がっていく中で、面白い団体のニュースが飛び込んできました。「日本酒が大好き」という強い想いを持つ有志によって結成された「日本酒応援団」の法人化が決定したというものなのですが、気になるのがその団体の活動内容です。
お酒好きがお酒の販売を手がける例は多くありますが、こちらはなんと「お酒を造る」ことを本業としているんです。

日本酒応援団

左から2番目が日本酒応援団代表のひとり古原忠直さん

今回お話を伺ったのは日本酒応援団の代表のひとりである古原忠直さん。酒蔵の生まれでもない彼が、お酒を造ることを目的とした団体を結成し、それを法人化するまでに至った経緯と今後について伺いました。

 

「触れる。知る。伝える。」広がる日本酒ファンの輪

日本酒応援団

日本酒応援団立ち上げ当時の様子

「日本酒応援団」が結成されたのは2014年11月のこと。当時の古原さんが日本酒応援団をはじめたきっかけを伺いました。

「日本酒の味が好きなのは当然なんですが、とてもシンプルな原材料(米と水)から、自然と手作業で造られる『日本酒』という伝統文化に昔から惚れ込んでいまして、日本酒をただ飲むだけではあきたらず、酒造りを経験したいと思っていたんです。自分たちで経験するだけでなく1人でも多くの人に参加してもらい、そこに参加した人たちが、さらに周りへ日本酒の良さを伝えることで、どんどん日本酒のファンが増えていってほしいんです」。

日本酒応援団

飲むだけでなく、日本酒を造る過程までを知ることでこそ伝えられる良さがある、という古原さんの想いは『触れる。知る。伝える。』というスローガンのもと「日本酒応援団」として形になりました。

そして今、日本酒応援団は「日本酒があるライフスタイルを、世界中に」という新たなビジョンを掲げ、その一歩として7月中に法人化します。

 

島根県からはじまった「みんなで造る日本酒」プロジェクト

日本酒応援団

多くの人に日本酒の良さを知ってもらうために日本酒応援団が取り組んでいるのが、メイン事業である「みんなで造る日本酒」です。日本酒を造る現場にひとりでも多くの人が参加し、そこで得た体験を発信するというこのプロジェクトは、島根県の造り酒屋「竹下本店」の協力を得て実現しました。

「(竹下本店と協力するきっかけは)私と竹下本店の社長の息子さんが、元々友達だったんです。私を含め3人いる日本酒応援団の代表で、今回のような『みんなで造る日本酒』というアイデアを思いつき、竹下本店の社長さんに打診して、今回のプロジェクトが始まりました」。

日本酒応援団「KAKEYA」

2015年1月から竹下本店で行われた泊まり込みでの日本酒造りは、オリジナル日本酒「KAKEYA 2015」として形になりました。

日本酒造りを行った当時を振り返ると、苦労の連続だったといいます。

日本酒応援団

「すべてが始めての体験でしたが、蒸した大量の米を運ぶ時の『重さ』や、その米と麹を混ぜるときの『熱さ』は経験して初めてわかるものでした。毎朝5時台に起きると、外は雪で氷点下です。でも、麹室(麹と米を混ぜる部屋)の中は30℃。この環境での作業はとても新鮮でした。日本酒造りに関して読んだり見たりはしたことがあっても、実際に体験してみて初めて知る『重さ』や『温度』は、私を含め多くの参加者が苦労しつつ新鮮に感じた場面でした」。

日本酒応援団

日本酒応援団の活動は、日本酒好きな若い世代を中心に多くの関心を呼んでいます。日本酒応援団のFacebookページで日々の活動を発信し、それが口コミとして広がることで集まった日本酒応援団のメンバーは、その9割が20〜30 代の男女なのだそう。

メンバーの増加に伴い、今年度は2015年に比べ20倍の日本酒を造ることが決まっています。また、今後3年間で全国30の蔵に「みんなで造る日本酒」事業を展開する予定です。日本各地の蔵とともに「みんなで造る日本酒」プロジェクトを展開することで、造り手を起点に日本酒のファンを増やしていくことを目的としています。これらの事業拡大と、より継続的な運営を行うために今回の法人化に向けた準備が進められました。

日本酒応援団、目指すは海外展開

日本酒応援団「MONOCLE」

グローバル情報誌MONOCLE(2015/6月号)に日本酒応援団の記事が掲載されました

日本酒応援団のビジョンは国内だけにとどまりません。さらなる生産量の増加に対応し、海外販売の本格化も進めています。

米国を中心に海外展開を進めるために、7月から米スタンフォード大学の大学院生を呼び、彼らとチームを組んで今夏から活動を開始します。まずはカリフォルニアとニューヨークを中心にプロモーションを行うとのことです。

日本酒応援団ロゴ

日本酒が好きという人はたくさんいますが、「日本酒が好きすぎて株式会社つくっちゃいました」という日本酒応援団の行動に、日本中の酒飲みの一員はいてもたってもいられないのでは?

「興味はあるけれどいきなり酒造りに参加するのは難しい」という方は、日本酒応援団のFacebookページで彼らの動向を追うこともできますよ。

日本酒応援団の今後の事業展開と、次に仕込むオリジナル日本酒への期待がふくらみますね。

日本酒応援団公式サイト

 
 
島根県雲南市掛合町掛合955-1

竹下本店

住所:島根県雲南市掛合町掛合955-1
電話番号:0854-62-0008 
まつこ
おんせん県(大分県)生まれ。 好きな大分料理は「吉野鶏めし」、もちろん冷蔵庫に「かぼす胡椒」は欠かせない。現在は、持ち前の酒飲み女っぷりを発揮し、東京の飲み屋をさまよう日々。

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